Flip32 AIO(All In One)あるいはOze32というフライトコントローラーはNaze32互換のフライトコントローラーボードにMinimOSD相当のOSDが搭載されさらに5V BecとPDB用のパッドも搭載されているという優れもので2015年後半から2016年前半にかけて人気となりました。
特にU199など機体の重量やスペースが限られる場合には1枚のボード必要な機能が凝縮されているので大変重宝しています。
最近はフライトコントローラーとしてF3またはF4が主流となってきており、またFPVカメラにOSD機能を内蔵したFoxeer HS1190 Arrowなども出てきていることから以前ほどこのフライトコントローラーのお世話になることもなくなるかとは思います。
Flip32 AIO と Oze32 はほぼ同じ製品なのですが販売される店によって呼び方が変わるようです。また製品は逐次改善されバージョンが上がっているようですので購入時は最新のバージョンの製品であることを確認しましょう。
実はFlip32 AIO と Oze32 は製品に付属する説明書や販売サイトの記述に誤りがありきちんと使いこなすにはいくらかの調査が必要となります。大抵のことは以下のサイトを見ればわかるのですが、自分用のメモも兼ねて重要なポイントだけこちらのエントリーにまとめておきたいと思います。
Rctimer OZE32 / RTFQ Flip32 AIO Integrated Flight Controller Review and Setup()
本FCはマイクロUSBを通じてFCの設定とOSDの設定の両方が可能です。MinimOSDを使用する場合にMicro MinimOSDを使用することが多いと思いますがFTDIを使用してOSDの設定をするのは結構面倒だったりします。これをマイクロUSBでFCを設定できるのはとても便利です。
FC上のマイクロUSBをFCの設定に使うのかOSDの設定に使うのかはボード上のディプスイッチを使用して行います。ただし説明書や一般に出回っているディップスイッチの図には間違いがあり、いつも混乱してしまいます。そこでこのエントリーにただしいディップスイッチの図を載せておこうというのがこのエントリーを書くに至った動機です。混乱を避けるためにここでは修正前の間違った図は掲載せずに修正後の図のみ貼っておきます。正しいモード切り替えのディップスイッチの図は以下のとおりです。
またもう一点の注意事項としてはOSD用のVIN, VOUTの横にFPVカメラとVTX用の12Vの電源が提供されているのですがこれはBEC等を経由せずにバッテリの電圧が直接かかっています。FPVカメラやVTXに5Vの電源が必要な場合はVCC5が取れるピンが何箇所かありますのでそちらから電源を取得するようにします。
Flip32 F3 AIO、BeeRotorF3、Furious KOMBINI F3 AIOなどFlip32 AIO/Oze32 の後継候補となる F3版のAIOフライトコントローラーも幾つか現れてきていますが、PDBが別だったり値段が高かったりと、まだFlip32 AIO/Oze32もいくらか活躍の余地もありそうです。使い込むとやはりギリギリのところでF3のスムーズさというのはあるのですが、初心者やとりあえず簡単に飛ばす機体が欲しい場合などであればFlip32 AIO/Oze32も十分現役でいけると思います。